2002.12.27 ◎小倉歌百首興じて詠んでみれば
            生きとし生けるものいとをかしけれ

  (引用)小倉山峰のもみぢ葉心あらば
            いまひとたびのみゆき待たなむ(貞信公)

生きとし生けるもの=この世に生きているすべてのもの。あらゆる生き物の意。小倉百人一首に会えるお正月を前に、百首目のパロデイが出来上がりました。最後はQちゃんの・・・の教えのせいか、人生の機微を実感するところとなりました。
つまらない座興となった一年ですが、私自身の心の持ち方を、考えなおすきっかけになりました。ありがとうございました。 みなさん、どうぞよい新年をお迎えください。
                    (いなかびと)
2002.12.26 ◎わが庵は歌会初めの紙を漉く
          宮内(庁)御用(達)の加美の杉原

  (引用)わが庵は都のたつみしかぞ住む
           世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)

99首目は、私の町のCMをさせていたざきました。1300年の歴史を誇る手漉きの杉原紙は、私たちの自慢です。丁度1年前、宮内庁御用達に認定され、来年の歌会始の用紙もすでに納入ずみです。     
                    (いなかびと)
2002.12.25 ◎朝ぼらけ妻と話して大逆転
            近鉄にのり日本一誓う

  (引用)朝ぼらけ有明の月と見るまでに
            吉野の里にふれる白雪(坂上是則)

21日朝刊では、中村メッツ入りへ。と書かれていましたが、夕刊では残留が報じられました。深夜、妻とも話して、というのは駅売り夕刊の記事です。

スポーツの話題のもう一つ。

○ 師走飾る都大路に覇者戻り播州韋駄天8回の雄

私の地元、西脇工高が5年ぶりに男子駅伝で優勝しました。「播州韋駄天」と西京極競技場の電光掲示板に写しだされていました。私の母校、西脇高校の兄弟校みたいなものですが、やっぱりうれしいですね。兵庫須磨学園も3位に。もちろん、全国47代表の男女高校選手の健闘を称えます。 
                 (いなかびと)
2002.12.20 ○いなかびとの恩師は朝日の筋金記者
              わが身肥やさず酒恋うるひと

30代に私が師事した、元朝日新聞・山下道夫氏の名は、朝日の関係者によく知られています。いくら本社勤務をすすめられても、地方の支局長暮らしを譲らず、定年まで地方記者。私が出会ったのはその頃です。縁あってある地方紙でご一緒し、私の原稿が赤鉛筆で染められたことを、いまでもはっきり覚えています。今は亡き恩師を、ちょこっと思い出しました。
                  (いなかびと) 
2002.12.19 ○ことわざに 戒められて 鍬をもつ

諺=詩を作るより田を作れ。ものの役に立たない風流なことをしているくらいなら、もっと実生活の役に立つことをせよ、ということ。(ことわざ新辞典)

百人一首のパロディ集が、97首そろい、まもなく百首になります。そんなおり、この諺は強烈でした。この秋から、いなかびとの由来どおり、休日の空いた日は畑に出ています。たまねぎ500本を植え付けました。 収穫は来年5月末ごろ。 のんびりしたもんですわ、野菜づくりは・・・。   
                  (いなかびと)
2002.12.18 ◎八重むぐら地を這うており赤茶けた
             ゴルフ地逝って夢のまほろば

  (引用)八重むぐら茂れる宿の寂しきに
             人こそ見えね秋は来にけり(恵慶法師)

※八重むぐら=幾重にも生い茂っているつる草。

全国有数のゴルフ場実在数を誇っている兵庫県。バブル時には、それでも足りずと乱開発を手がけたまではよかったのですが、その業者が次々ダウン。いま、赤茶けた山肌をむき出しいる妖姿には、いきどおりさえ感じます。緑の大地を取り戻そうとした運動が、全国で起きつつありますが・・・
                  (いなかびと)
2002.12.17 ◎このぬくもりルミナリエの灯の夜は冴え
                 ビル雑踏に歓喜みなぎる

  (引用)御垣守(みかきもり)衛士の焚く火の夜は燃え
             ひるは消えつつ物をこそ思へ(大中臣能宣朝臣)

  神戸ルミナリエを今年は、終着の東公園に立ち点灯の瞬間を見てきました。
  直前には露天の灯も消え、何かを予感させる時間をおいてまもなく、「ウォー」
  というどよめきのなか点灯。ことしの灯は「ぬくもり」がテーマだとか。
  そういえば、人々の表情は悲しみではなく、喜びに満ちていたようにも思えま
  した。                     (いなかびと)
2002.12.13 ○君の名はとたずねてみれば船倉に
              ミサイル積んでた北懐疑船

  イエメン沖合いで臨検された不審船にミサイルが積み込まれていた、との報道は
  「ああ、またか」の印象です。ちょうど1年前、全国高校駅伝中継の最中に、
  日本海の領海で起きた不審船騒動。
  今回の不審船では、積荷、乗組員ともイエメン政府に引き渡されるそうだ。
                       (いなかびと)
2002.12.11 ◎山里は飲酒運転ご法度に
            赤ちょうちんも消えぬかと思えば

  (引用)山里は冬ぞさびしさまさりける
            人めも草も枯れぬと思へば(源宗ゆき朝臣)

  今日は兵庫の北部、豊岡へ行ってきましたが、予報どおり雪になりました。
  こんな夜はお酒が恋しいですね。もちろん、自宅で。でも、飲酒運転追放は常識
  なんですが、どこか寂しい気もします。飲み屋さんも、「商売あがったり」の声
  ばかり。でも、車はダメ・・・、代行運転もまだまだ普及していません・・・。
  山里は大変ですよ。            (いなかびと)
2002.12.10 ◎み吉野に連なる霊場整えて
            世界遺産の道をさぐらん

  (引用)み吉野の山の秋風小夜ふけて
            ふるさと寒く衣うつなり(参議雅経)

  文化庁の文化審議会で、奈良・和歌山・三重の三県にまたがる紀伊山地の
  霊場と参詣道を世界遺産に推薦することを決め、外務省を通してユネスコ世界
  遺産センターへ推薦書を提出するはこびとなった、と。吉野・大峯から熊野参詣
  道につながる信仰の道を結ぶ珍しい世界遺産が誕生する日も遠くないらしい。
  今日、私のもとへ、奈良新聞が届けられました。多分、奈良県損害保険代理業
  協会のご好意と思いますが・・・、ありがとうございました。
  その紙面にこの記事が出ていましたので、ご紹介します。   (いなかびと)
2002.12.09 ○エクセルを 4日習って 数学者

  木曜日から連続4日間、地元商工会が開催したエクセル講習会を受講しました。
  いまさらと、お笑いの方もあろうと思いますが、私には驚きの連続でした。
  罫線を、自由に引きこなす技、色付け。そして、縦横の数列をオートSUMクリッ
  クで、一発回答・・・。すっかりはまってしまい、夜7時から9時までの受講時
  間はあっという間、昼休みは、復習。おかげで業務用のかなりの作業がマスター
  出来たように思います。
  575サロンをさぼった言い訳にすぎませんが。      (いなかびと)
2002.12.04 ◎断ち別れできぬ飽食悲しけれ
                国を蝕みいつか滅ぼす

  (引用)立ち別れいなばの山の峰に生ふる
              まつとし聞かばいま帰り来む(在原行平)

 かって、財政不安に苛まされた外国の例では、国民の生活水準を2割程度切り下
 げ、銀行の不良債権に国費を投入、短期に成長経済に戻したとか。私たちが、自分
 の生活を本気になって切り下げられるか、自信はありません。しかし、今の財政事
 情は政治とか、官僚に頼っていても道は開けそうもありません。国民みんなが、
 自分の身をもって切り開こうとする本気が求められているのではないでしょうか。
                     (いなかびと)
2002.11.30 ◎田子の浦に住みつく鯰(なまず)はデッカイのかい
                  ゆっくリズムで地を揺らしつつ

  (引用)田子の浦にうち出(い)でてみれば白妙の
             富士の高嶺に雪は降りつつ(山部赤人)

  東海地震の想定震源地では、昨年7月から、「ゆっくり地震」が続いている・・
  ・と、26日会見した気象庁長官の談。「いつ起きてもおかしくない状況になり
  つつある」とおっしゃったそうだが、兵庫に住んでいるものには、自分のことの
  ように身震いします。
  あたかも、鎮魂の神戸ルミナリエがはじまるこの時に・・・。 
                          (いなかびと)
2002.11.28 ○ミスのりで ミスコンとんだ ミステーク

  ミスワールドコンテストの会場となったナイジェリアで、先般、多数の負傷者が
  出る騒ぎとなったのはご存知の通り。これが宗教対立の狭間で起きたこと。
  そして、発端は新聞記事の軽いのりだったとか。なにが災いのもとになるか、
  本当にわかりませんね。
  でも、575サロンでいいたいこと書くと、ストレス解消しますよ。せっかくの
  コーナーですから、みなさん大いに、参加しましょうよ。
  くれぐれも災いには気をつけて・・・。       
                          (いなかびと)
2002.11.19 ◎さびしさに老いを背負おて召しませと
                  ぽっくり寺へ参るこころは

  (引用)さびしさに宿を立ち出でてながむれば
              いづこもおなじ秋の夕ぐれ(良ぜん法師)

  ぽっくり寺って、バカみたい・・・と、おっしゃることはごもっともです。
  でも、この種のお寺は現存してるんです。斑鳩の里、吉田寺(ホームページ検
  索)など、天智天皇の勅願によって創建された由緒があるお寺だそうですが、
  れっきとしたぽっくりさん。ほかにも、たくさんの寺が各地に見られると思い
  ます。                    (いなかびと)
2002.11.16 ○ネコはいま 眠っています 東照宮   (いなかびと)

  ○ひろげたるスカーフに匂ひの移りつつ雪に明るむ瓶の水仙
  ○ひとひらの雪のおもさを思ひみる傘にふりつむ音をききつつ(小林紀久子)

  私の同級生がこのほど歌集を出版。その巻頭の二首を、Qちゃんのお許しもなく
  サロンに披露させていただきました。私と同郷の女性ですので、私の田舎ぶりも
  わかっていただけるかと。東照宮の猫は、やっぱり眠ったままでした。
                             (いなかびと)
2002.11.15 ◎つくば市の広報メールに宿かりし
             憎っくきウィルスご免こうむる

  (引用)筑波嶺(つくばね)の峰より落つる男女川(みなのがわ)
                     恋ぞ積もりて淵となりぬる(陽成院)

  筑波嶺は茨城県西部にある、筑波山地の主峰(ベネッセ古語辞典)。
  つくば市は、広報などをメール配信しているが、ウィルスつきのメールが
  約2000人に配信されたことが、今月11日に判明したとか。
  私の家族は、風邪のウィルスに感染しています・・・。  (いなかびと)
2002.11.14 ◎滝の音は悠久のとき刻みつつ
              男体山の水を落として

  (引用)滝の音はたえて久しくなりぬれど
              名こそ流れてなほ聞こえけれ(大納言公任)

  華厳の滝は、那智の滝、袋田の滝と並んで日本三名瀑の一つ。約百bの高さから
  中禅寺湖の水を落下させています。その中禅寺湖は、はるか昔、男体山の大噴火
  によって大谷川が堰き止められ生まれた、周囲21キロの湖です。
  初雪の10日は雪景色のなかで、この名瀑を目のあたりにしました。  
                                                      (いなかびと)
2002.11.13 ○イロハ坂紅葉めぐりーの初雪は
              チエーン規制の薄氷ふみて

  9日夕方から10日早朝にかけて、各地で雪の便りが聞かれました。
  なかには事故、遭難の悲しい知らせも・・・。
  私は夫婦で日光・鬼怒川温泉とシャレたんですが、まさかの積雪に遭遇。
  イロハ坂では大半のマイカーが、チエーン規制の検問で、やむなく引返して
  いくなか、観光タクシーを使ったおかげで、スイスイと奥日光まで廻り、
  薄氷を踏むような思いのなか、男体山を目の前にできました。
  今回の旅では、575も含めて何回か分の取材ができました。  (いなかびと)
2002.11.08 ◎ちぎりおきし景気回復遠のいて
              ふところ寒く秋はいぬめり

  (引用)ちぎりおきしさせもが露を命にて
              あはれ今年の秋もい(往)ぬめり(藤原基俊)

  秋が駆け足で去っていくような気配がします。私の記憶が間違っていなければ
  たしか今年は、景気回復途上にあるはずでした。   (いなかびと)
2002.11.07 ◎カササギとまがいし鳥のゆくえ何処に
             半島の果てに祈るはらから(同胞)

   (引用)かささぎの渡せる橋に置く霜の
             白きを見れば夜ぞ更けにける(大伴家持)

 引用歌が残り少なくなってきましたので、パロディも悪戦苦闘しています。
 多分にこじつけが多くなって見苦しいところです。
 カササギの分布は朝鮮半島に多いそうです。引用歌のかささぎは、七夕の夜、牽牛
 と織女が出会うという、かささぎの橋にかけてあります。   (いなかびと)
2002.11.06 ◎美香ざんまい日本列島津々浦に
             四季の移りの恋しかるらむ

  (引用)みかの原わきて流るるいつみ川
             いづみきとてか恋しかるらむ(中納言兼輔)

  みかの原は、三日の原とか、三香の原とも書くそうです。今回のパロデイは
  作った私も、当てずっぽうの歌となりました。苦し紛れのところを察して読ん
  でください。                       (いなかびと)
2002.11.01 ◎奥山に車進めて会う鹿と
            衝突のときひとも悲しき

  (引用)奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の
            声きくときぞ秋は悲しき(猿丸太夫)

  山間部で夜間、鹿と出会うと、目が異常に光っていることに気付かれると思いま
  す。それでなのか、光に向かって鹿は飛び出してきます。大事な車を傷つけられ
  たというドライバーの嘆きはごもっとも。今日もそんな事故報告を受けました。
                           (いなかびと)
2002.10.31 ◎心あてにデフレ対策ほどこして
              景気浮揚の夢ものがたり

  (引用)心あてに折らばや折らむ初霜の
              おきまどはせる白菊の花(凡河内み恒)

  政府の不良債権処理の加速策と、デフレ対策がまもなく示されるようです。
  幾度となく見た夢でないことを祈ります。
  心当て=心の中に期待すること。心だのみ。    (いなかびと)
2002.10.29 ◎吹くからに寒さ身にしむ今日の風
                 風邪に追いうち木枯らしいちばん

  (引用)吹くからに秋の草木のしをるれば
                 むべ山風を嵐といふらむ(文屋康秀)
 
  27日(日)は、朝から冷たい強風が吹き荒れ、早速、木枯らしいちばんと命名。
   私は午前中、風邪でダウンしてしまいました。    (いなかびと)
2002.10.28 ◎ 千早振る軍突入の劇場は
            血の海と報ず悲しひもとき

  (引用)ちはやぶる神代もきかず龍田川
            からくれなゐに水くくるとは(在原業平朝臣)

  モスクワの劇場占拠事件の四日目、ロシアの特殊部隊が突入して人質になってい
  た人々が解放されました。しかし、多くの人たちが犠牲になりました。なんとも
  悲惨な劇場劇であったと思います。 ちはやぶる=神にかかる枕詞。 
                        (いなかびと) 
2002.10.26 <番外編>

◎日光の峰の紅葉心あらば
          いま少しだけ見ごろずらして

  先日、紅葉旅行を申し込んだとコメントしましたが、行先は日光です。
  妻は初めてと言い、私は高校の修学旅行以来の訪問地です。
  暖ったかいので、11月10日ごろは大丈夫かな?と、思っていますが・・・。
  来週末は、はや11月の訪れ。本当に忘年会季節ですね。(いなかびと)
2002.10.23 ◎ あしびきの山肌染める紅葉の
            テレビに惹(ひ)かれ旅申し込む

     (引用)あしびきの山鳥の尾のしだり尾の
               長々し夜をひとりかも寝む(柿本人麻呂)

  あしびきの=山、峰などに係る枕詞。北海道の紅葉の様をテレビで見ながら、
  そして、週間朝日のグラビアの紅葉に見せられるように、11月の予定で、旅行を
  申し込みました。単純ですが・・・。          (いなかびと)
2002.10.17 ◎ 心にも固いガードか帰国者の
            らち本音出でぬもどかしさかな

  (引用)心にもあらで浮き世にながらへば
            恋しかるべき夜半の月かな(三条院)
  
   24年ぶりに一時帰国された5人の記者会見を、テレビで見ながら思いました。
   本当に心やすまる時が・・・、一日も早く来ることを祈ります。
                           (いなかびと)
2002.10.14 ◎ 山川に鉄路をつないでゆく旅の
             車窓の秋はいまだこま切れ

  (引用)山川に風のかけたるしがらみは
             流れもあへぬ紅葉なりけり(春道列樹)

   新幹線に乗って東海道を走りましたが、この秋はまだまだ初秋の感じでした。
   あいにく富士山も雲に閉ざされていて、勇姿を見せませんでした。
                                                           (いなかびと)
2002.10.10 ◎ オーケーなく恋われた党を袖にして
             わが道会見比例区どうする

  (引用)おほけなく憂き世の民におほふかな
             わが立つそまに墨染の袖(前大僧正慈円)

  比例区で当選した議員が党を離脱した問題は、超党派で選挙制度改革をすすめる
  べきと、国会内で動きがあるようです。当のご本人は、えらくはりきっておられ
  ましたが。
  たいした者でもない私が・・・と、いうのが引用歌の本意なんですが。
                              (いなかびと)
2002.10.07 ◎ 月みればまんてんの空は長月か
              まだ神無月の秋にはあらねど

  (引用)月みれば千々にものこそ悲しけれ
          わが身ひとつの秋にはあらねど(大江千里)

  NHKの朝ドラ「まんてん」が10月からはじまった、と思いながら走行中、旧暦の
  一月から一年を復唱してみました。忘れている月がいくつかありましたが、30分
  ほど走っている間に全部思い出し、ホッとしました。
  睦月にはじまり、師走で終わる一年ですが、新旧入り混じった印象があります。
  旧暦ですから1ヶ月遅れといわれますが、12月に入ると同時に師走と呼ばれます
  ので、長月、神無月、霜月を、どこかで上手く帳じり合わせするんでしょうね。
  もちろん、感性の上でのことですが・・・。      (いなかびと)
2002.10.05 ◎あらしふく北の店舗の騒動は
            返金術の甘いからくり

  (引用)あらしふく三室の山のもみぢ葉は
            龍田の川の錦なりけり(能因法師)

  関東から北海道にかけて、大きな台風がかけていきましたが、大過なかったで
  しょうか?
  北海道の西友店舗で、外国産と輸入肉の値幅差額を返金するという奇策に、大勢
  が詰めかけ、返金額が販売額の3.5倍になったとか。当初のレシートなしでも、
  自己申告によって応じたのが、騒動を大きくしたのではないでしょうか。 
                              (いなかびと)
2002.09.30 ◎JAさん 焦ってますね アンフェア
 
  JA共済の関連施設で勤務している職員に、自動車保険はJAでつけよと、
  嫌がるのに強制加入させました。私の契約だったからいうのではありませんが
  交通費を払っているからと、強要するのはモラルに欠けていませんか?
  民間代理店は、そんなコンプラ違反しませんよ。  
  これにお灸をすえる人、いないもんねェ・・・。     (いなかびと)
2002.09.28 ◎土瓶蒸しに さくら浮かべる 夢心地

  神戸新聞の記事は、みゅうさんのはからいだったんですね。
  ありがとうがざいました。
  ついに、丹波マツタケが登場してましたね。10万円/キロという値はまさに高
値。
  29日、地元料亭でご馳走に招かれていますが(親戚の法要)、マツタケは??
  これに桜の花びらを・・・でも、花盗っ人になるので、夢にとどめます。
                              (いなかびと)
2002.09.26 ◎夕さればすすきの穂波の影宿し
              肌さすように秋風ぞふく

  (引用)夕されば門田の稲葉おとづれて
              蘆のまろやに秋風ぞ吹く(大納言経信)

  ゆふさり=夕方になること、の意。
  Qちゃん、神戸新聞のニュースありがとうございました。
  意味不明のさくらであったかも知れませんが、事実が立証され、
  うれしく思います。
  各地の山で初雪が知らされる季節、75首目が出来ました。  (いなかびと)
2002.09.25 ◎きりぎりす鳴いた草むら枯れ干して
             こおろぎの音(ね)高く秋はふけゆく

  (引用)きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに
             衣片敷きひとりかも寝む(藤原良経)

  「こおろぎ」の昔の名前が「きりぎりす」ということをご存知ですか。
  ちなみに、きりぎりすは「はたおり」だったんですって・・・。
  どこか、こじつけの歌になりました。 (いなかびと)
2002.09.21 ◎長からむ生命(いのち)集いし式典に
              老いを敬うこころこそ育て

  (引用)長からむ心も知らず黒髪の
              乱れてけさは物をこそ思へ(待賢門院堀川)

  町主催の敬老会に来賓として出席してきました。最近の国全体の風潮として、
  お年寄りを敬う心が少し足りないのではないかと、町長のことば。
  私の町は、兵庫県下で長寿一位となりました。
  体育館いっぱいの敬老会員の出席に、感激しました。 (いなかびと)
2002.09.19 ◎白露に希望をかけた親の愛
           平壌(ピョンヤン)の報せ悲痛われにも

  (引用)白露に風の吹きしく秋の野は
           つらぬきとめぬ玉ぞ散りける(文屋朝康)

   日朝首脳会談は、拉致問題の結果について衝撃的なニュースとなりました。
   テレビを見ていて、死亡と知らされた親の悲しさは、他人事ではない痛さが
   伝わってきます。                   (いなかびと)
2002.09.18 ◎秋の田の川の並木の桜咲き
              夢なら覚めよとカメラ向けつつ

 (引用)秋の田の刈穂の庵(いほ)のとまをあらみ
              わが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)

  桜並木の桜が数輪ずつ咲いているのを見つけました。(兵庫県氷上郡春日町内)
  昨日(16日)、通りがかりに目にして、まさかと思いながら、今日カメラを持ち
  出して写してきました(一時間かけて)。
  多分、神戸新聞にも出ていなかったと思います。
  異常気象の典型として、時々、この種ニュースが話題になりますが、自分の目で
  発見してみると、なにかうきうきする気持ちです。この秋は、とんでもないいい
  ことが出来そうなんですが・・・。      
                           (いなかびと)
2002.09.16 ◎村雨の落ち葉の下にマツタケの
             見目かぐわしき秋の夕暮れ

  (引用)村雨の露もまだ干ぬ槙の葉に
             霧たちのぼる秋の夕暮れ(寂蓮法師)

  最上級の松茸産地・丹波篠山地方では、ことし夏の少雨、高温を気にしながら
  首をなが〜くして、収穫を待っています。私の契約者も、そんなお一人です。 
                    
                          (いなかびと)
2002.09.11 ◎天の原雲流れゆくいずこにか
            新た戦火のにほひするかも

  (引用)天の原ふりさけ見れば春日なる
            三笠の山に出でし月かも(安倍仲麻呂)

 700号発行おめでとうございます。Qちゃんの忍耐力に敬服です。

 アメリカの同時多発テロから一周年。そしていま、イラク攻撃が現実になるよう
 な報道が氾濫しています。私には、どうしょうもありませんが・・・。 

                            (いなかびと)
2002.09.09 ◎秋風に株安の雲たなびいて
              もれ出づる値のなんてはかなさ

  (引用)秋風にたなびく雲の絶え間より
              もれ出づる月の影のさやけさ(左京大夫顕輔)

 またまたやって来た株安。今度は世界同時安なので、対処もむずかしいらしい。
 いつものとおり、金融不安だ、対策だ、と。兵庫北部の地方ゼネコンも最近倒産。
 保険の世界も、パイの奪い合いが熾烈になってきました。  (いなかびと)
2002.09.07 ◎合うことのない一等の夢あおり
            幼なごころに恨みうえしか

  (引用)あふことのたえてしなくはなかなかに
            人をも身をも恨みざらまし(中納言朝忠)

  兵庫県加古川市の映画館「ワーナー・マイカル・シネマズ加古川」が、子供向け
  映画のキャラクター商品が当たるくじ引きで、一、二等のくじを入れないまま、
  一回500円のくじを販売していた(神戸新聞)という。
  一、二等の当たりくじは別の袋に保管させていたというのだから悪質である。
  担当者は「子供の夢を奪うようなことをして申し訳ない」と話しているそうだ
  が・・・、口先だけでないことを祈ります。 (いなかびと)
2002.09.04 ◎天つ風かけて訪朝らち(疑惑)を解くか
                  首相の姿しばしたのもし

   (引用)天つ風雲の通ひ路吹き閉ぢよ
              乙女の姿しばしとどめむ(僧正遍昭)

 首相の訪朝は、降ってわいたような大きなニュ−スでした。懸案事項の解決に
 期待します。しばしたのもし・・・とは、失礼と思いますが、お許しください。

 大空を吹く風よ、雲の通り道を吹き閉ざしておくれ。美しく舞う天女たちの姿を
 もうしばらく、この地上にとどめておきたいから。(古語辞典) 
                             (いなかびと)
2002.09.02 ◎四季ごとに国をうるおすこの海の
            呼称ゆずれぬわが日本海

 「日本海」という呼称をめぐって日韓の攻防が続いています。18世紀末から
 日本海という呼び名が定着しているといい、世界の地図の98%が日本海と
 標記されているのだそうです。国際化の時代とはいえ、しっかり守るべきときは
 全力をもって国益を守るべきだと思います。      (いなかびと)
2002.08.29 ◎難波への足をあつめるUSJゆえ
          身を切ってでも客まもるべき

  (引用)難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ
           みをつくしてや恋ひわたるべき(皇嘉門院別当)

 アトラクションに使用する火薬の分量をめぐって、府の立ち入り検査をうけた
 USJ。
 人気の施設だけに、安全には万全を期してほしいですね。たとえ、利益を削ってで
 も。

 575サロンの投稿が大繁盛ですね。1週間待ちの状態は、どこかUSJのようです。
 私も、あと35首で100首達成。秋から冬への歌を、間隙をぬって投稿したいと思い
 ます。12月までに達成し、冬眠でもします・・・か。       
                           (いなかびと)
2002.08.28 ◎ハム太郎 大モテ日ハム 大ピンチ

  日ハムの疑惑(BSE関連)で農水省は21日、日ハム本社と子会社
  日本フード本社などに立ち入り調査。一部スーパーなどでは、日ハム
  製品の店頭扱いを再開の方針ですが、大ピンチですね。
  子供たちに大人気のテレビ「ハム太郎」は、ハム違いなんです。(いなかびと)
2002.08.23 ◎ちぎりきな政権取ろうと鳩菅の
              初秋のころに戦う身とは

  (引用)ちぎりきな互(かた)みに袖をしぼりつつ
              末の松山浪越さじとは(清原元輔)

   民主党代表選が話題になっています。同党をイメージする二人のほかに
   若手、老舗(労組系)の乱立。誰が、誰に、秋波を・・・。(いなかびと)
2002.08.13 ◎おらぁやだぁ 11桁との くされ縁

  皆さんのお手元にも、住基ネットの11桁番号が届きましたか?
  私は番号の変更を申し出たところ、夫婦とも変えたいときなど、それぞれ
  本人が免許証等の確認書類を持って、担当窓口へ行かなくては変更が
  できない仕組みだと言うんです(悪用に対する防御なんでしょうが)。
  番号案内は世帯単位に一括してきたのに、なにをかいわんや・・・です。
  これの、どこをもって、住民サービスというんでしょうか?  (いなかびと)
2002.08.10 ◎夜もすがら次の一手の先を読み
             谷川有馬で羽生追い詰める

  (引用)夜もすがら物思ふころは明けやらで
             閨のひまさへつれなかりけり(俊恵法師)

   将棋の王位戦(第43期)は有馬温泉で行われ、地元神戸出身の
   谷川九段が、10年ぶりの王位奪還に王手をかけました。羽生王位
   とともに棋界のプリンスとして、お互い競い合ってほしい。
   私も将棋大好き人間ですが、なかなか指す時間がありません。(いなかびと)
2002.08.09 ◎貧しさの 芋づるが珍味 酒のあて

  戦後の貧しかった時代、芋づるはおかずの大切なネタでした。
  それがいま、珍味のように新鮮な味がするんです。3センチ位に
  切った新鮮なさつまいものつるを、油で炒めます。さらに、醤油と砂糖で
  味付けして、汁がなくなるまで(約30分間)煮詰めると出来上がり。
  デフレの稼ぎにもめげぬ、私の妻のささやかな珍味です。 (いなかびと)
2002.08.08 ◎立秋に 高校球児の 夏が開(あ)く

  雲が〜湧き 光あふれて 青春の・・・と歌われるなか、第84回夏の
  甲子園大会が、今日(8日)開幕します。
 
  日本代協の保険大学の8月分テストも近づいています。球児に負けず
  ラストスパートをかけてください。祈「全員合格されることを」 
                              (いなかびと)
2002.08.07 ◎風をいたみなお反核に心うたれ
             鐘の音のなか黙とう捧げん

   (引用)風を甚み岩うつ波のおのれのみ
             くだけて物を思ふころかな(源重之)

  今日8月6日は広島の「平和記念式典」(57回目)。
  原爆投下の午前8時15分から1分間、私も黙とうしました。
  秋葉忠利広島市長は、民族間紛争がくりかえされることに、「お互いのちがいに
  寛容であることが大切」という、故ケネディ大統領の言葉を引用されていまし
  た。反核に対して、風は決っして追い風ではない。   
                            (いなかびと)
2002.08.06 ◎風そよぐ大公孫樹にはやつく法師
           夏から秋へのしるしかしらと

   (引用)風そよぐならの小川の夕暮れは
             みそぎぞ夏のしるしなりけり(従二位家隆)

  ツクツクホーシ・・となく蝉の声に、思わず立ち止まりました。
  この蝉は夏の終わりを告げるのに・・・と思いながら、しかし、季節は静かに
  秋にすすんでいるんでしょうか。
  福知山の隣にあるこの町では、「すすきも咲いていますよ」と教えられ、さら
  にビックリ。
  お盆が過ぎると、この町では早期米の刈り取りも始まります。 
                            (いなかびと)
2002.08.05 ◎忘らるる一葉お札によみがえり
         人のいのちの奇(く)しくもあるかな

  (引用)忘らるる身をば思はず誓ひてし
         人のいのちの惜しくもあるかな(右近)

   04年度から通用させる新5,000札の肖像に、明治の天才女流作家の
   樋口一葉が採用される。「たけくらべ」「にごりえ」等の代表作で知られる
   彼女が、24歳にして亡くなったことはうっかりでした。  (いなかびと)
2002.08.02 ◎夏の夜は寝不足のまま明けぬるも
          住基ネットにゃ気ィ許せられん

  (引用)夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを
            雲のいづこに月やどるらむ(清原深養父)

 国会も31日で閉会。しかし、いろんな意見が発せられている住基ネットはまもな
 く稼動します。個人情報がいかにして守られるのか、甚だ疑問です。
                             (いなかびと)
2002.07.30 ◎ 黒部川 めぐり合わせの 旅テレビ

 日曜日(28日)の昼間、秘境黒部発「名水ロードの旅」というサンTVの番組を
ご覧になった読者の方もいらっしゃるかと思います。私のエッセイも台無しの近代化
ぶり。

関電のバッテリトロッコに乗って走る見学会もあるそうです(欅平〜黒部湖)。
飛竜峡には展望スペースも。阿曽原小屋はシーズンが終わると、今は解体するそうで
すね。
救いは、この谷が「日本一の谷」と言っていたことです。   
                           (いなかびと)
2002.07.26 玉の汗も耐えねばならぬ営業に
             ビアガーデンの甘い誘惑

  (引用)玉の緒よ絶えねば絶えねながらえば
            忍ぶることの弱りもぞする(式子内親王)

  この暑さには、考えるという思考能力を奪われているみたいです。
  みゅうさんの軽妙なタッチが躍動していますね。 (いなかびと)
2002.07.24 ◎ 来ぬ人を浦で待つより松帆の郷
            美湯の湯気に身もほてりゆく

   (引用)こぬ人をまつほの浦の夕なぎに
             焼くや藻塩の身もこがれつつ(権中納言定家)

  来ぬ人を、身をこがす思いで待ったのは引用歌のころの話。松帆には湯も
  あり、酒もあり、明石海峡大橋を眺めながらの露天風呂も楽しめます。
  去年11月、かん遊さんの案内で訪れたことは、既報の通り。(いなかびと)
2002.07.20 ◎ 忘れじの相撲人気に水をさす
             和暦の年にあうや休場あア(嗚呼)

   (引用)忘れじのゆくすゑまでは難ければ
             今日をかぎりのいのちともがな(儀同三司母)

   大相撲名古屋場所11日目、ついに14人目の休場者(十両以上)が出て
   戦後4番目という記録。11日目の武蔵丸:北勝力のあわや金星という相撲
   など、いい一番でした。休場中の横綱もつらいと思いますが。
                    (いなかびと)
2002.07.18 ◎ ちぎりきな脱ダム宣言つらぬいて
             信濃の民に信を問ういま

    (引用)ちぎりきなかたみに袖をしぼりつつ
                末の松山浪越さじとは(清原元輔)

   一週間の夏休みをいただきました。実は、日本代協保険大学の
   テストに備えていた、というのも「当たり」です。(8月は大阪ですよ)

   台風の相次ぐ来襲、アメリカの株安、長野の田中知事が失職して
   再出馬とか、都知事の動きを追っているメディア・・・とか。
   報道陣も大変ですね。              (いなかびと)
2002.07.17 ◎ 宵山の 四条泣かせた 通り雨

◎ 夕立や うちのゆかたが コンチキチン

  京都から帰ったばかりで投稿しています。
  
  京都は祇園祭一色の風情です。地下鉄烏丸線の四条駅を降りると、
  浴衣がけの人たちでいっぱい。その四条へ出ると、山鉾のコンチキチン・・・
  が、通り雨なんです(PM5:00)。その雨の中、新撰組のパレードはずぶぬれ
  で通り抜けて行きました。でも、この通りはアーケードが完璧ですね。保険会社
  の社員も今日はゆかたなんですね。エレベータに乗り合わせた若い女子社員の
  なんと美しかったこと(T社社員の)。

  そう、今日は保険大学の卒業試験だったんです。      (いなかびと)
2002.07.09    あとがき (七月の訪れ)

 エッセイ、「七月の訪れ」の六回連載を終了することができました。初稿はもう十
数年前に書いたもので、原稿用紙5枚足らずのPTA文集への投稿でした。
今回、これをもとに書き加えたものですが、連日となると若干疲れました。

 毎日、昼休みか夕方にパソコンで書き下ろし、校正も不十分なまま送信したんで
す。
目だった誤字や段落の訂正もQちゃんにお世話かけたと思います。

 一週間、575サロンを独占したこと、皆さんに譲っていただいたことに厚くお礼
申し上げます。
ありがとうございました。またいつか、機会がありましたら挑戦します。 
                             (いなかびと)
2002.07.08      「七月の訪れ」 その六          作・いなかびと

 私たちが歩いた昭和42年、立山アルペンルートの建設中を表示したスライドが一
枚ある。この四年後の昭和46年全ルートが完成し、それまで屈強な登山者でなけれ
ばいけいけなかった秘境が観光コースになってしまった。昭和53年の朝日旅行紙面
に次のような描写がある・・・黒部湖畔から黒部平までケーブルで5分。そして大観
峰へロープウェイで7分。展望台に立つと後立山連峰の頂が見え、燕、針の木といっ
た北アルプスの峰々が・・・。
 
 昭和54年7月、私は妻と二人の子供たちと一緒に、この立山アルペンルートへ旅
した。あいにく初日は雨に見舞われ、視界がきかないうえ寒さでみんな言葉少なで
あった。大失敗かな、と思った翌日、まっ青な夏空。私たちは立山プリンスホテルを
出て黒部ダムサイトへ引き返した。思ったとおり、3000メートルの山々は雪渓を
携えまぶしいばかり。私一人がより以上にはしゃいでいたように思う。かって、アル
ペンルートの標柱には、自然を尊び、自然を愛し、自然に感謝しようーーーと、書か
れていた。(いま、こんなにも多くの観光客が押しよせ、このことばが守られるだろ
うかと、疑問であるが)。

 K君が交通事故で亡くなったのはその翌年、昭和55年5月であった。友人を代表
して私はK君に最後のことばを送った。青春のとき行った、7月の旅を語りながら・
・・。

ことしもまた、そんな七月が訪れてきた。                 
                            (おわり)
2002.07.06      「七月の訪れ」 その五           作・いなかびと

 翌朝早く、私とK君、T君は阿曾原小屋を出発。昨日の下見とちがい、重装備の
リュックが重い。そして、雑なつくりに見えるつり橋も今日の揺れは大きいように思
う。断崖をくりぬいた、やっと人が通れるぐらいの細い歩道を、岩壁に沿って張って
ある鎖につかまりながら進んで行った。途中、この狭い絶壁の歩道で寝っころがって
いる、この歩道の点検作業員らしい一人に出会った。慣れとは恐ろしいものだ。

 いよいよ下廊下の起点、、仙人谷からスタート。仙人谷ダムの下は飛竜峡、そこか
ら黒四ダムをめざして上がっていくのである。名所、名勝として、S字峡・十字峡・
白竜峡・・・の名がつぎつぎに。白竜峡は道幅が狭く、もっとも危険な一つかもしれ
ない。大きな雪渓があり、見上げると右手に立山連峰、左手は後立山連峰がおおいか
ぶさるようにそそり立っている。その先は黒部別山(2,300m)からの谷あいで、残
雪が多い。私は今回の行程をスライドにしたいと試みたのである。
「すばらしい」「不気味」という印象は、おかげで、いまなお60枚のスライドの映
像によってよみがえってくる。はじめに、重装備といった私たちの荷物は、万一に備
えてテントに、ザイル1本、ほかに野営が出来るようにキャンプ用具一式をそろえ
た。

 ところで、私たちの体力差であるが、一番はT君。郵便配達をしているきゃしゃな
外見に似合わず粘り腰の持ち主である。K君は織物加工に従事しているサラリーマン
だが、休日には農業をやっていて体力は十分。そして、私はたいした力仕事の経験も
ない繊維関係の会社員だった。まさに、この体力差がコースで一番きついアップダウ
ンで出た。私は途中座り込んでしまったように思う。下廊下行程図では、最低6時間
要すると紹介されているが、何時間かかったのか記憶にないが、黒四ダム下に着いた
とき、ダムサイトに人影が小さく見え、安堵したことが鮮明に思い出される。しか
し、
ここから約200メートルの壁をジグザグに登っていく最後の胸突き八丁はこたえ
た。
ダムサイトに着くと、目の前に3000メートル級の山々が・・・。

 私たち三人の黒部下廊下遡行は終わったのである。 (次回最終・ いなかびと)
2002.07.05      「七月の訪れ」 その四         作・いなかびと

 この「廊下」の断崖絶壁に、やっと人が通れる歩道がくりぬかれたのが、旧日電歩
道である。もちろん、黒部の急流に目をつけた電力会社の所作であった。この道が黒
四ダム工事に伴い改修されたとはいっても、不用意に立ち入るところではなかった。
さらに、日電歩道に到るまでの山岳道路に5時間ぐらいの難所が立ちはだかってい
る。
私たちの力で踏破できるか、どうか自信はなかった。

 思わぬルートが確保できたのは、それからまもなくして、関西電力の好意を得たか
らである。
いちばんの難所が解決し、七月のある日、プランを実行に移した。宇奈月温泉の乗り
場からトロッコ電車に一般の観光客と一緒に乗り込み、約2時間して終点の欅平へ到
着。ここからが関西電力の好意となる、業務用車両への便乗である。車両はトンネル
内の熱蒸気防止と、有毒ガスを防ぐため密閉状態。目的の阿曾原で降りて、トンネル
を出ると、本当に「よみがえった」思いに。雪渓の点在も確認できた。私たちは、ひ
とまず、今日泊まる阿曾原小屋に荷物を預けた。明日の決行をひかえ、さわり部分の
下見に出かけた。      (つづく)
2002.07.04      続、「七月の訪れ」 その3         作・いなかびと

 曽々木海岸の夜の風景だとか、能登のおもかげとかは、またいつかの機会に記した
い。

能登旅行の前年は、大阪発21時30分の急行「ちくま」で、上高地キャンプにでか
けた。7月18日〜21日までの日程で、穂高のふもとから蓼科高原をまわり、帰途
も「ちくま」を使った。この時は、K君とT君も一緒している。こんな状態で私の七
月は多忙であった。この文を書きながら私は、机の上に次々と本や写真を取り出して
いる。

 私の七月もだんだんエスカレートし、少しスリルを味わいたいという気持ちが高ま
り、黒部峡谷を探し当てた。ふつうの黒部ダム観光なら、当時でも女性はハイヒール
履きで行けたところである。私とK君、T君の計画は、通称「下廊下」と呼ばれてい
るコースへの挑戦だった。山と渓谷社発行のアルパイン・ガイド(なぜか、アルペン
ガイドでない)の昭和41・4改訂版によると黒部川下廊下遡行は、中級コースとして
紹介されている。この黒部川探勝と下廊下コースプランを、私たちは何日もかけて練
った。雪渓も多く残っていそうだった。

 少し横道にそれるが、「廊下」と呼ばれるゆえんは立山連邦の垂直の岸壁の間を流
れる急流がつくりだした大峡谷をいうのである。  (つづく)
2002.07.03      続、「七月の訪れ」  その2           作・いなかびと

 昭和41年7月とあるから相当古いものである。そのころの能登はまだ観光開発さ
れる前であった、という形容がピッタリであった。当時のガイドブックの冒頭につぎ
のように記されている。

 能登半島は石川県の最先端に位置し、総面積のなかばを占めている。地形が複雑で
平地に乏しく、交通の利便性に恵まれていない。突端は、海をへだててはるかにシベ
リヤに相対峙する。この半島が秘境とよばれ、辺土と見られるのは当然のことであ
り、
それだからこそ新鮮な観光地として、クローズアップされてきたのだともいえよう。
(昭和41.4ブルーガイドブック初版)

 それはともかく、私たちを乗せ、土ぼこりをあげながら走るバスも、土地の人々
も、また、いまでは夏のメッカである曽々木海岸も、素朴という文字がピッタリであ
ったことを覚えている。
 曽々木海岸の民宿をあてにして予約なしに着き、何軒ともない民宿を薄暗くなるま
で探しやっと屋根裏の二階部屋に案内された。ここで私は、何の注意もなく立ち上が
ったとき、天井で頭をいやというほど打ちつけたのが印象に残っている。(つづく)
2002.07.02   「七月の訪れ」        (短編エッセイ)作、いなかびと
 
 ことし二月、特急「あずさ2号」が一日だけ復活したことは、鉄道ファンならずと
もご存知と思う。信濃路へ誘う、新宿発午後八時二分(八時ちょうど・・・は、ダイ
ヤの都合で実現出来なかったらしい)には、あの「狩人」も出発セレモニーのゲスト
としてホームに立った。

 オレンジカラーの車両は、懐かしい思いを抱いた人たちで満席。24年ぶりの運転
というから、郷愁に満ちあふれたことは想像できる。まさに「時空への旅」であった
ろうか。そんな思いの中で、私は、「七月の訪れ」と題した手書きの原稿を取り出し
た。今回の短編エッセイは、埃をかぶったこの小品に頼ることとした。(以下は、そ
の原稿から)。

 「東北新幹線ようやく開業」のかたわらで、在来の急行列車が大幅にカットされる
ニュースを見ながら、私は本棚の時刻表を取り上げた。ページを繰ったのは、よくお
世話になった北陸本線や中央本線だ。立山、つるぎ、ちくま・・・といった急行列車
が載っている。十年ぶりに、古いアルバムも引っぱりだした。K君と行った能登半島
の写真がある。                               (つづく)
2002.06.29 ◎ 忘られぬサリン禍根に死の裁き
             逝ったいのちの惜しく悲しく

    (引用)忘らるる身をば思はず誓ひてし
             人のいのちの惜しくもあるかな(右近)

   26日。東京地裁でオウム事件にまた一つの死刑判決がありました。
   一連の裁判は、まだまだ長い戦いが続きそうですね。 (いなかびと)
2002.06.27 ◎ わが袖は領袖(りょうしゅう)似合わず袖も振れず
                    人に笑われ遊ぶまもなし

   (引用)わが袖は潮干に見えぬ沖の石の
             人こそ知らねかわくまもなし(二条院讃岐)

   他人のことを言うまえに・・・と。自戒をこめて歌にしました。
   パロディ集も50首をこえましたが、季節に合わせて詠んでいますと、夏の歌は
   数少なく、苦心しています。7月は、短短エッセイなどで、ご容赦を。
                             (いなかびと)
2002.06.25 ◎ 住之江の岸にひろがるナノテクの
              コスモスクエア夢もふくらむ

   (引用)すみの江の岸による波よるさへや
             夢の通ひ路人目よくらむ(藤原敏行朝臣)

   「規制改革特区」構想として、熱い期待がよせられているものです。
   住之江区南港周辺にITを活用したナノテクノロジー等をおこすことが
   計画されているそうです。             (いなかびと)
2002.06.22 ◎ 見せばかな前外相の党処分
             とってとられて色はかわるや?

    (引用)見せばやな雄島のあまの袖だにも
              ぬれにぞぬれし色はかはらず(殷富門院大輔)

   20日。自民党の党紀委員会は、田中前外相に対し2年間の
   党員資格停止処分を発表。前外相の今後が注目されます。
   それにしてもタイミングのよさに、?、をつけました。  (いなかびと)
2002.06.19 ◎ みちのくのトルシェ・ジャパンが燃えつきて
                夢の舞台にひと幕のとき

   (引用)みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに
             乱れそめにし我ならなくに(河原左大臣)

 サッカー日本代表チームの健闘に拍手。雨中の熱戦は本当に惜しかったですね。
 試合直後のトルシェ監督のインタビューで、言葉を詰まらせていた監督が印象的。
 四年間、本当にごくろうさんでした。    (いなかびと)
2002.06.18 ◎ 世の中の道にまよひし議員ひとり
           不逮捕特権いまになくなる

   (引用)世の中よ道こそなけれ思ひ入る
             山の奥にも鹿ぞ鳴くなる(大夫俊成)

   今年はじめから、鈴木議員をめぐる論争が国会内外で展開されて
   きましたが、東京地裁は17日、内閣に対し逮捕許諾請求を提出。
   19日中にも衆院本会議で採決の見通し。18日は、何のためらい
   もなく、W杯トルコ戦に集中できそうです。    (いなかびと)
2002.06.11   <番外編>

◎ 入梅を 尻目に夏日 もえさかり

    6月10日は暦の上での入梅日。立春から数えて135日目に
    あたります。昨日(9日)のW杯の興奮さめやらぬ今日、つぎの
    相手チュニジア=ベルギー戦に熱いまなざしが・・・。(いなかびと)
2002.06.10 ◎ 難波がた米朝ばなしは語るまも
           奥義(おうぎ)求めん国の宝ぞ

     (引用)難波潟みじかき蘆のふしのまも
              逢はでこの世をすぐしてよとや(伊勢)

   NHK教育テレビ・ETVスペシャル(8日)で、桂米朝・最後の歌舞伎座
   独演会が放映されました。人間国宝として、上方落語の真髄を熱演さ
   れる米朝師匠に引き込まれました。
   われらが、かん遊さんの吉朝師匠も、先週のNHK米朝特集に出ておら
   れましたね。この独演会で、米朝師匠は、一つの責め(まちがい)を述懐
   (先日)されました。道を極めるものだけ知る、不満です。(いなかびと)
2002.06.07 ◎ めぐりあひておしどり夫婦ダブル森
                デュエット歌うふたり物語

   (引用)めぐりあひて見しやそれともわかぬまに
              雲がくれにし夜半の月かな(紫式部)

    森進一・昌子夫妻の初デュエットソングがお目見え。いい歌の響きが
    します。今日はヒ素カレー事件をテーマに考えましたが、被害家族を
    思うとき、どうしても描けませんでした。急遽変更。  (いなかびと)
2002.06.04 あひみて(相見て)の日韓織りなすW杯
             むかし夢にも思わざりけり

   (引用)あひみてののちの心にくらぶれば
              昔はものを思はざりけり(権中納言敦忠)

    4日。サッカーW杯で、いよいよ日本の初戦。どんな戦いとなるん
    でしょうか? 今回の日韓共催が、両国の友好交流に果たす
    役割は大変大きいと思います。がんばれ、ニッポン。 (いなかびと)
2002.06.03 ◎ 憂かりける核は可能の会見よ
             有事なんては祈らぬものを

   (引用)憂かりける人を初瀬の山おろしよ
             はげしかれとは祈らぬものを(源俊頼朝臣)

    31日夕刻。官房長官が記者会見で、核について、「憲法上、
    法理論的に、持ってはいけないと書いてはいないと思う」(朝日)の
    発言に、首相もドキッ?。
    みんなも私も、ヒヤヒヤ、ドキッ・・・と。     (いなかびと)
2002.06.01 ◎ ほととぎす鳴きつるころは土佐の海
             かつお漁師の意気ぞ勝れる

    (引用)ほととぎす鳴きつる方をながむれば
             ただ有明の月ぞ残れる(後徳大寺左大臣)

    <目に青葉 山ほととぎす 初かつお> カツオ漁の有名な漁場は
    幾つかあると思いますが、南国土佐で味わった、さわち(皿鉢)料理が
    印象的でしたので、名を拝借しました。      (いなかびと)
2002.05.30 ◎ ありま山連なるくわばら欣勝寺
            雷よけの名が聞こえけれ

    (引用)ありま山ゐなの笹原風吹けば
             いでそよ人を忘れやはする(大弐三位)

    夏の雷鳴が3日続きましたね。この時期、三田市の欣勝寺が
    よくスケッチされます。雷封じのお寺として500年近い歴史があり
    私も数年前に取材に行きました。谷口住職さんと話していると
    つい、お札をいただきたい気持ちになります。「くわばら、くわばら」
    は、この地、桑原を語源にしています。・・・民話もあります・・・が
    こんな話をすると、1時間ぐらいたってしまうんです。(いなかびと)
2002.05.28 ◎ 由良の渡を泳ぐクジラの捕獲絶え
             捕鯨ニッポン危機の道かな

    (引用)由良の門(と)をわたる舟人楫を絶え
              ゆくへもしらぬ恋の道かな(曽ねの好忠)

    由良の門の解釈が、瀬戸、和歌山沖、宮津市由良川の河口とか・・。
    鯨をめぐる国際捕鯨委員会(IWC)総会が下関市で開催されていま
    したが、捕鯨と反捕鯨が対立のまま閉会しました。  (いなかびと)
2002.05.24 ◎ カラフルに パラグライダー舞い 五月晴れ

   私の家から30分ぐらいのところに、パラグライダー基地があります。
   いまの季節、大空を見上げていると本当に色がきれいです。
   ちょうど、AMこうべから、22日リリースのニューバージョン「翼をくだ
   さい」が。 ・・・悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ・・・
   ついでにですが、アンパンマンのうたも流れました。・・愛と勇気だけが
   友達なんだ・・・。アンパンマンも空を飛ぶんですよ。  (いなかびと)
2002.05.23 ◎ あらざらむ生命かくごの亡命揆
              飛び立ってゆき瀋陽ざわわ

      (引用)あらざらむこの世のほかの思ひ出に
                いまひとたびのあふこともがな(和泉式部)

    北京空港で機内に乗り込む5人の映像を見ました。8日の事件発生
    以来、私は沈黙しました。複雑な関係が垣間見られたからです。
    ・・・ざわわざわわ、とうたう歌がありますが、このざわわ・・・が、
    妙に頭から離れません。
    まる2週間、いやこれからも、ざわわざわわ・・・が。
    私の思考では、これ以上のコメントが出来ません。  (いなかびと)
2002.05.22 ◎ 恋してるQちゃん納税ベスト入り
            プロに転じてゆめ叶い初(そ)め

   (引用)恋すてふわが名はまだき立ちにけり
            人知れずこそ思ひそめしか(壬生忠見)

    我らがQちゃん(と同名の)、高橋尚子選手は納税額が前年の
    10倍になったとか。すでに恋人宣言もしていましたし、おめでとう。
    政府の景気底入れ宣言もありました。V字回復の夢が叶えられる
    ように気持ちを明るく、前向きに持ちましょう。   (いなかびと)
2002.05.20 ◎ やすらいで寝なまし小さん翁国宝
              江戸の咄の夢を見しかな

   (引用)やすらはで寝なましものをさ夜ふけて
               かたぶくまでの月を見しかな(赤染衛門)

    五代目、小さん師匠(87)が亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
                         (いなかびと)
2002.05.17 <番外編>

◎ はらから(同胞)の復帰かぞえて三十年
                涙(なだ)そうそうの想いいかにや

  15日は沖縄の本土復帰30年の日でした。難しいことはわかりませんが、
  いろんな方面で沖縄が注目されています。夏川りみの「涙そうそう」も、
  そんな一つでしょうか。涙(なだ)そうそうとは、とめどなく流れる涙のことだ
  そうです。昨年の「ちゅらさん」に続いて、いい歌ですよ。 (いなかびと)
2002.05.15 ◎ ながらえばまた勧告の決議案
             辞職せぬ君いまは悲しき

    (引用)ながらへばまたこの頃やしのばれむ
             憂しと見し世ぞ今は恋しき(藤原清輔朝臣)

   渦中議員の辞職勧告決議案の本会議採択が、また見送られました。
   世論はついに、小泉内閣不支持が半数越え。私も首相官邸のメール
   マガジンを解除しました。        
                         (いなかびと)
2002.02.14 ◎ 大海原(わたのはら)ひとりぼっちのマーメイド
                  四十星霜たどりての船出

    (引用)大海原八十島かけてこぎいでぬと
          人には告げよあまのつり舟(参議たかむら)

    堀江謙一さん(63)が、ふたたび太平洋へ出航されました。
    しばらく、日本を離れ海の上、というのもうらやましですね。
                            (いなかびと)
2002.05.11 ◎ ももしきの吉備路にありて国分寺
             五層の塔に天平をしのぶ

    (引用)ももしきや古き軒端のしのぶにも
              なほあまりある昔なりけり(順徳院)

   ももしき=大宮にかかる枕詞。総社市めぐりのの第二弾。
   備中国分寺は、五重塔も含めて再建されたものですが、
   周辺の古墳群とも相まって、天平の往時がしのばれます。
   領事館の治外法権騒動の中、私はタイムスリップしています。
                          (いなかびと)
2002.05.10 ◎ なげけとて白衣徒党が罪おかし
              天使顔して悔う涙かな

   (引用)なげけとて月やは物を思はする
          かこち顔なるわが涙かな(西行法師)

   誰が命じたものなのか、自分の夫に死の看護術。これも保険金
   がらみ? 医の原点は救うこと也を、忘れたか。  (いなかびと)
2002.05.09 ◎ 名にし負う涙で描いたとねずみ秘話
                ここに雪舟宝福寺かな

   (引用)名にし負はばあふ坂山のさねかづら
             人にしられでくるよしもがな(三条右大臣)

    GW最終日の6日、岡山県総社市の史跡を訪れました。宝福寺は、
    雪舟が12歳から小僧として修行した寺です。柱にくくりつけられ、涙で
    ねずみの絵を描いた---という、あのお話のお寺スケッチです。
    引用歌はすごく欲情の歌なんです。ここに書くと、Qちゃんの品位にキズ
    つけますので控えますが。さ寝=男女が一緒に寝ること。 (いなかびと)
2002.05.07 ◎ あけぬればいざ出勤の慣わしも
            鬱うらめしき五月病かな

   (引用)あけぬれば暮るるものとは知りながら
            なほ恨めしき朝ぼらけかな(藤原道信朝臣)

    GW明けに、「なほ恨めしい」などと言わないように、みなさん
    がんばって新年度の挙績づくり?に励みましょう。(いなかびと)
2002.05.03 (平成7年3月17日のノートから)

頭から背へ  ネズミがかった青い鳥
口ばし黒く  尾にかけて黒茶うすく
腹は白い   私はひよどりを見ている
左右上下  前へと首をたえず動かし

山茶花を散らし ツゲの新芽をつつき 
松の枝から枝へ ヒョイヒョイうつる
愛くるしい目もと 身軽なこなし
ツゲの芽は芽吹いたばかり

空はどんより 風はほとんどない
朝方まで小雨が降っていた
地震からまる二ヶ月たった
ことしの春は 遅い     (いなかびと) 
2002.05.02 ◎ 春すぎて萌えるみどりの中空に
           こいのぼり泳ぎ初夏のかほりて

   (引用)春すぎて夏来にけらし白妙の
           衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)

       いつか春は終わり、季節が移りました。いよいよ夏の歌を
       取り上げたいと思います。       (いなかびと)
2002.05.01 ◎ 思ひわび議員辞してのその刹那
            憂しに無念の涙あふれて

   (引用)思ひわびさてもいのちはあるものを
            憂きに堪へぬは涙なりけり(道因法師)

  先日の辻元氏の参考人招致で、多くのテレビ視聴者は何を感じられたでしょう。
  一部、メディアの見出しに「黒い涙」とかありましたが、私は、すなおに人間
  味を感じました。政治に首を突っ込む気はありません。 
                   (判官びいきのいなかびと)
2002.04.27 ◎ 今来むとばかりを5年諫早に
           有明の潮をまちいでるかな

   (引用)今来むと言ひしばかりに長月の
             有明の月を待ちいでつるかな(素性法師)

  24日、15時30分すぎ。5年ぶりに水門が開けられました。生態系の観察
  目的だそうですが、ムツゴロウや貝などはどうしているでしょう? 
                    (いなかびと)
2002.04.23 ◎ 朝ぼらけ春大祭の靖国を
           凛と詣でて世々のたぢろき

   (引用)朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに
           あらはれわたる瀬々の網代木(権中納言定頼)

    網代木=魚をとる仕掛け。「たぢろき」は、古語を使用しました。
    朝になって、思い立ったという参拝に賛否両論が。(いなかびと)
2002.04.20  <番外編>

◎ ダイエ−のユニホ−ムに手がふれただけ
                 はやユニクロのうわさリリ−ス 

     お昼は、ワイドショ−を見ながら肩のはりを癒しています。
     そんな一つがこの球団買収の噂?です。 (いなかびと)
2002.04.19 ◎ 君がためと狂言のようママの顔
             それはないぞと笑いけるかな

    (引用)君がため惜しからざりしいのちさへ
               長くもがなと思ひけるかな(藤原義孝)

   河野洋平氏父子の命をかけたニュ-スに比べて、なんとも軽い
   母子の映像だと思いました(この間のテレビ出演)。いなかびと。
2002.04.17 ◎ 浅黄色の菜の花ばたけ山がすみ
              おぼろ月夜の唱歌恋しき

    (引用)浅茅生の小野の篠原しのぶれど
                あまりてなどか人の恋しき(参議等)

    春の定番唱歌「春の小川」と「おぼろ月夜」。私のまわりで
    いま、まっ盛りの風景です。
    575サロン談義は、私には荷が重過ぎますので・・・。(いなかびと)
2002.04.15 ◎ 世のいたみ風説にさかれし生保あり
            揺れてもいつか合わんとぞ申す

    (引用)瀬をはやみ岩にせかるる滝川の
              われても末にあはむとぞ思ふ(崇徳院)

      流れが速いので、岩の障害で割かれる急流ですが、先で
      また合流します。私の恋路も同じなんです。(いなかびと)
2002.04.13  今はただシステム不信わびなむと
            みずほの国に言うよしもがな

     (引用)今はただ思ひ絶えなむとばかりを
               人伝てならで言ふよしもがな(左京大夫道雅)

    日本国の美称(=瑞穂の国)を名義貸ししている国民感情としては
    政府高官から、「たるんでる」と言われないようしっかりやってほしい。
                           (いなかびと)
2002.04.12 ◎ かくとだによどむ景況うちのめす
           トラトラトラに燃ゆる思ひを

    (引用)かくとだにえやはいぶきのさしも草
           さしも知らじな燃ゆる思ひを (藤原実方朝臣)     
                       
     10日現在、まだ1敗ですね。今日、ふつうの民家に大きな
     タイガ-ス旗が屋根より高くひらめいていました。(いなかびと) 
2002.04.11 ◎ 夜をこめて身の潔白のリハ-サル
              疑惑陳述ウソは許さじ

     (引用)夜をこめて鳥の虚音は謀るとも
               よに逢坂の関はゆるさじ(清少納言)

   夜中、鶏のうそ鳴きをしつづけけても、逢坂の関は開きませんよ。
   今日はまた、国会で参考人招致ですね。   (いなかびと)
2002.04.08 <番外編>

◎ 王手飛車詰める与党の風を読み
           解散の妙手総理いつ指す

    政界では郵政民営化のカ-ドがどう切られるか、注目。
    桜は、4日の風で雪のように散っています。(いなかびと)
2002.04.06 ◎ もろともに疑惑生み出す秘書給与
             庶民のなかに知る人もなし

     (引用)もろともにあはれと思へ山桜
              花よりほかに知る人もなし(前大僧正行尊)

  桜を歌いながら、こんなわびしい歌は好きになれません。(いなかびと)
2002.04.05 ◎ いにしえの聖地あるらしパレスチナ
             映像に血のにほひぬるかな

    (引用)いにしへの奈良の都の八重桜
             けふ九重ににほひぬるかな(伊勢大輔)

  自爆テロと報復の繰り返し、誰かなんとか出来ませんか。(いなかびと)
2002.04.04 ◎ 鶯の余韻さえぎる明けガラス
             俺のねざめをなんで邪魔する

     ここ数日、朝5時半ごろからウグイスが鳴いています。
     ほかには何の物音もしない静寂のなかで、突然カラス
     です。そのあとまた、ウグイスのネが。(いなかびとの家)
2002.04.02 ◎ 高砂の尾上は歌の枕なり
            春眠の枕とらずもあらなむ

    (引用)高砂の尾上の桜さきにけり
           外山の霞立たずもあらなむ(前中納言匡房)

   立たずもあらなむ=立たないでほしいの意。高砂は高砂市とする
   解釈と、高い山という説があるそうです。    (いなかびと)
2002.03.30 ◎ 大江山酒呑童子が人をよび
              その人つなぐ天の橋立

      (引用)大江山いく野の道の遠ければ
               まだふみも見ず天の橋立(小式部内侍)

     大江町は酒呑童子の町として町おこしをしておられます。
     3月もなんとか十首そろえることが出来ました。(いなかびと)
2002.03.28 ◎ 大海原漁り火ゆきてよせる闇
          ピ-スボ-トうつ新潮の波 (24日、城崎の海岸ホテルにて)

   (引用)大海原こぎいでて見れば久方の
             雲いにまがふ沖つ白波(法性寺入道前関白太政大臣)

 辻元議員が辞職しましたね。朝日新聞26日朝刊の、「辻元氏、挫折までの7日間」
 という、早坂 透氏のコラム--ポリティカにっぽん--を、ぜひ読んでほしい。
 辻元氏への諭しであり、再起への応援であり、人間への戒めでもあります。
 出来れば、そのあともう一度、575をクリックしていただけませんか。
                         (いなかびと) 
2002.03.26 ◎ 人はいざ明日をも知れぬその命
             花の桜に夢かさねける

      (引用)人はいさ心もしらずふるさとは
              花ぞ昔の香ににほひける(紀貫之)

   桜満開。与野党喚問合戦。保険会社のフリ−ト料率合戦。
   生きるも、去るも、一寸先が見えません。   (いなかびと)
2002.03.23 ◎ 年度末 詫びております 五七五
◎ 年度末 ひかえおろうと 城崎へ

    なんでこんなに多忙なの? 代理店は中流ぐらいで満足なら
    本当にいい職業と思います。それでも、お客様が増えるんです
    から、対応せねばならない。年度末は地獄を見るようですね。
    みなさん、稼ぎ過ぎず、リフレッシュしましょうよ。 (いなかびと)
2002.03.21 ◎ あわれともいうべき答弁政治家の
            花散る如くになりぬべきかな

      (引用)あはれともいふべき人は思ほえで
              身のいたづらになりぬべきかな(謙徳公)

    今回の証人喚問を見て、引用歌を選ぶのにずいぶん
    苦労してしまいました。        (いなかびと)
2002.03.15 ◎ 音に聞く拉致を証言もと妻の
           海のむこうに憎さこそすれ

     (引用)音にきくたかしの浜のあだ波は
            かけじや袖のぬれもこそすれ(祐子内親王家紀伊)

    引用歌は、これも男の口説きをかわした歌らしいですね。
    「音」は、ぜひ一度、国語辞典を引いてください。  (いなかびと)
2002.03.13 (番外編)
 
 ◎ 春の夜の夢つかの間のトラファン
             ことし王者の名こそ欲しけれ

     「春の夜の〜」は、既に発表ずみですが、タイガ-スが
     絶好調なので、一首追加します。  (いなかびと)
2002.03.11 ◎ わびぬれど今またおなじ全農の
             偽装商魂ゆるさんぞと思う

     (引用)わびぬれば今はたおなじ難波なる
            みをつくしても逢はんむとぞ思う(元良親王)

          全農系ビジネスの猛省を促します。  (いなかびと)
2002.03.08 ◎ 花さそううらら日和に花粉舞い
             ひと憂鬱の春になりけり

      (引用)花さそふあらしの庭の雪ならで
            ふりゆくものはわが身なりけり
                  (入道前太政大臣)

                ぎっくり腰に花粉症の(いなかびと)
2002.03.07 ◎ なげきつつ核の時計はすすめられ
             この星憂う脅威とは知る

     (引用)なげきつつひとり寝る夜の明くる間は
           いかに久しきものとかは知る(右大将道綱母)

    先月、シカゴ大学の「核の時計」が2分進められ、時計が発表
    された55年前に、逆戻りになったそうです。  (いなかびと)
2002.03.06 ◎ 春の夜の夢戯れに酔いしれて
            あとのまつりの付けこそ惜しけれ

      (引用) 春の夜の夢ばかりなる手枕に
             甲斐なく立たむ名こそ惜しけれ(周防内侍)

    百人一首は、恋のうたが半分と言われています。引用歌は、
    誘われた内侍(女官)が、それをかわした歌、とか。(いなかびと)
2002.03.04 ◎ 世の中は常に在世の小競り合い
              些事にがまんのなさを悲しむ

      (引用) 世の中は常にもがもな渚こぐ
              あまの小舟の綱手かなしも(鎌倉右大臣)
     
    二月の歌がやっと、十首そろいました。三月もよろしく。(いなかびと)
2002.03.02 ◎ 花の色は催花雨のごと移りゆき
              国の戸惑い春は鷹揚(おうよう)

      (引用) 花の色はうつりにけりないたづらに
              わが身よにふるながめせしまに(小野小町)

     27日朝のNHKお天気の時間に、催花雨がこの時期に降る雨
     のことだと言っていました。            (いなかびと)
2002.02.28 ◎ しのぶれど目白に向かうラブコ-ル
              自由か民主かメディア問うまで

       (引用) しのぶれど色に出でにけりわが恋は
                 物や思ふと人のとふまで(平 兼盛)

        引用歌は、内なる想いなんでしょうね。(いなかびと)
2002.02.27 ◎ 誰もかもソルトレ-クにかけた夢
                 長野はすでに今ならなくに

      (引用) 誰をかもしる人にせむ高砂の
              松も昔の友ならなくに(藤原興風)

      ▽ 五輪終 つぎはトリノへ 翔る金 (いなかびと)
2002.02.26 ◎ 淡路島通うフェリ−に春立ちて
               デッキに誘う大橋の風
     
    (引用) 淡路島かよふ千鳥のなく声に
                幾夜ねざめぬ須磨の関守(源 兼昌)

      明石海峡大橋もよし、フェリ−も心地よし。(いなかびと)
2002.02.25 ◎ このたびは闇の間に間に漂いし
             国の外務の真偽糺さん

      (引用) このたびは幣もとりへず手向山
                紅葉の錦神のまにまに(菅家)

     ムネオハウスがスズキハウスのお株を奪っています(いなかびと)
2002.02.22 ◎ 君がため母の贈りし五段雛
              偲ぶ窓辺にやさし淡雪

      (引用) 君がため春の野に出でて若菜つむ
              わが衣手に雪は降りつつ(光孝天皇)
 
         私の里も、昨日は珍しく雪になりました。(いなかびと)
2002.02.21 ◎ これ矢この流鏑馬の矢の的の先
              思いそれぞれ首脳らの席

      (引用) これやこの行くも帰るも別れては
               知るも知らぬもあふ坂の関 (蝉丸)

         大統領に贈るイラストを描いた山藤章二さんが
         イラストに常時武士をジヨウジ・ブッシュと書けば
         完成と言ってました。     (いなかびと)
2002.02.19 ◎ 人も惜し人も恨めし保険の身 
              人の命の価値を計らん

    (引用) 人も惜し人も恨めし味気なく
         世を思ふゆゑに物思ふ身は(後鳥羽院)
   
      百首達成には、週一首では足りませんので。
      できるだけ時事ものに取り組みます。(いなかびと)  
2002.02.15 ◎ 久方の 寒さ厳しき 冬の日に
        日本売りをば いかにとどめん
    
   (引用) ひさかたの光のどけき春の日に
           しづ心なく花のちるらむ(紀友則)

     1週間に一度、こんな遊びを入れて、百人一首をパロッて
     みたいと思いますが、百句できるか、どうか。(いなかびと) 
2002.02.14 ◎ 聖なる日 チョコの数はと 聞いてみる
◎ 本命で なくて苦さの 勝るチョコ
◎ 腰をおし とった清水の いぶし銀

   バレンタインの義理、不義理が行き交っています。
   そして、清水選手にも1句。
   パソコンが代わり、四苦八苦してます。(いなかびと) 
2002.02.13
◎ 飛んで跳んで とん〜で回って 和の五輪
◎ 多英が耐え 金にも勝る 銅の笑み
◎ 塩爺に 塩漬け売りたや 僕の株
 
      ソルトレーク五輪がはじまり、いきなりのメダル「おめでとう」。
     「塩漬け」を売りたい気持ちは、共通していませんか。(いなかびと)
2002.02.12 ◎ 春デフレ 流行(はやり)の白染め 色調整
◎ 格付けに 封じ手欲しい 処方箋

       今年の春色は白。「いやし」と「柔らかさ」を主張するそうです。
       本当は、もっと挑戦的な色がほしいと思いますが。(いなかびと)
2002.02.09 ◎ 梅がはや 杉を誘うて 鼻の春
◎ 牛(うし)に嘘 言わずの社是に ウソをつき

   もう一度だけ。雪印乳業の創業社是は、本当に立派だと思います。
   ○役人に頭を下げず ○牛に嘘を言わず ○健康を守りたい
   1月24日の「モー駄目か−−」が当たってしまいました。(いなかびと)
2002.02.08 ◎ 傘の芸 支えた口先 ガンで逝く
◎ 円安の 口先相場に 懸ける賭け

         染一兄弟の兄、染太郎さんがガンで亡くなりました。
         わが国経済が復活したとき、「おめでとう」の口上は
         誰の口から。円安の奇跡に期待。  (いなかびと)
2002.02.06 ◎ 大江山 住んでた鬼が 町おこし
◎ 鬼も退(ひ)く 抵抗勢に 豆の支持

      鬼を知るなら、大江町のホームページを。
      3日は節分ですね。    (いなかびと)
2002.02.05 ◎ 東海の 御油の松並に 朝日なく
◎ 泉そそぎ 川よどみなく 流れるを

      御油の松並木は「日本の名松百選」の1つです。
      美しい日本の自然を大切にしたい。 (いなかびと)
2002.02.02 ◎ 事故にもよく 言った言わぬの てなもんや
◎ 名優の 辞任更迭 深夜便

      Qちゃんがすべて語っておられます。(いなかびと)
2002.02.01 ◎ 妻は留守 炬燵席から 女子マラソン
◎ レディース走 弘山見たさの 顧問席

     大阪女子マラソンの弘山選手惜しかったですね。30キロ過ぎて
     先頭に立ったのに。その弘山選手が2月17日の兵庫レディース
     マラソンのゲストで来西。地元関係者として、顧問要請が今日あり
     ました。見えみえですが、まじかで見たいと思います。(いなかびと)
2002.01.30 金正賞を祝っていただき恐縮です、かん遊さん。

◎ この洒落は クローンと思った 和朗亭
◎ 遺伝子を 組替えポパイも オリーブも
◎ ほうれん草 ポパイにつなぐ テクノ豚

    ほうれん草の遺伝子を、マウスを介して豚に移入するんですって。
    リノール酸が自発できる肉ができるとか(詳細は機会があれば)。
    既に、オリーブという名の親から孫豚も誕生しています。(いなかびと)
2002.01.29 ◎ 学力と 遠山裁きで ゆとりうつ

     1月24日の日経新聞社説で、あらまし理解できると
     思いますが、末端ではいろいろ異論も。5日制が逆に
     学校の楽しさをなくしていくような気さえします。
     金さんの人情話だけではすみません。(いなかびと) 
2002.01.26 ◎ カメ運転 金正賞が 近づいて
◎ オービスが 光って生活(くらし)に 焦る友

     2月1日、金正賞を申請します。それまでは(いえいえ、それからも)
     スピードには、十分気をつけたいと思っています。  (いなかびと)
2002.01.25 ◎ モー駄目か 夕刊見出しに 雪が舞う
◎ 代協に 参画資格は 認定士

        ブランドのプライドでもう一度、挑戦してほしい雪印。
        甘いでしょうか。ホームでの感傷でしょうか。(いなかびと)
2002.01.23 ◎ バスタブに 増えるオモチャが ことばかず
◎ 熱燗が ついうたた寝と 風邪を酌む

       孫って、カタコトからしばらくがかわいい
       盛りなんですかネ。   (いなかびと)
2002.01.22 ◎ コンビニの 利便を食って 温暖化
◎ 全損車で  よかった君の 事故りかた

     コンビニの急成長が目立ちます。店舗数、二酸化炭素排出量とも
     10年で倍増とか。 全損車のことは−−ご存知ですね。(いなかびと)
2002.01.21 ◎ 学成るや 成り難しやと 5日制
◎ ペイオフと 悩み備える 財はなく

       いよいよ新年度から、新制度のスタート。
       期待と不安とが交錯します。(いなかびと)
2002.01.17 ◎ 簡素化も 新成人の 袖にされ
◎ 振り袖の 末っ子に妻 笑み贈り

       今年も、いろんな成人式模様だったですね。
       かっては、生活改善の一つとして、晴れ着の簡素化が−−。
       いま、式典のトラブルを避けようと簡素化が試みられています。
                           (川柳いなかびと) 
2002.01.16 ◎ し(士)がなさは 特権税理の あぶく銭(泡銭)
◎ 首位渡す キリン、アサヒに 泡を食い
◎ フリースで 野菜畑の 日和見る

       やりきれない思いになるのは、元国税トップの脱税。
       士とは、本来もっと崇高なものであるはずですが。
       みんな企業は汗を流しているのに。(川柳いなかびと) 
2001.01.12 ◎ 「ヒカルの碁」 碁セット買いに 孫連れて
◎ ヒカル流? 孫の三、四に 五目負け
◎ ヒカルの碁 玩具店でも 存在感

     「ヒカルの碁」って、ご存知?。いま人気のマンガで、15巻まで
      発行済。テレビにも登場し、子供たちが碁に興味を持ち、若い
      両親までとりこにしています。おもちゃ店に盤や石まで−−。
      私の子や孫たちも、すっかりはまりました。  (いなかびと) 
2002.01.10 ◎ 年始来る 順をつけてる 人もあり
◎ 支社長の 年始受けして 松も明け
◎ 公務断ち 3億もたち 超保険

       こんな句を、担当社員が目にしたら、夢かと思うでしょうね。
       7日、首長にある公務の任期退任の挨拶に。これから保険
       いっぽんです。もう一つ、ひめくり川柳を。  (いなかびと) 
2002.01.08 ◎ お酒飲む 理由(わけ)はいくつも 松の内
◎ 百薬か 命のかんなか 祝い酒

         古典落語の枕に、よいことが書いてありました。
         酒は、百薬の長とも、命を削るカンナとも言われると。
         皆さん、百も承知だと思いますが−−。(いなかびと) 
2002.01.07 ◎ 初夢は 蝶が舞うかに 生保獲り
◎ 賀状来て リストラなのか 転身譜
◎ 屠蘇(とそ)気分 人身悲報の 憎くらしや

       年賀の便りのなかに、苦楽をともにした社員が転身する
       との添え書き。企業社会に大きなうねりが訪れています。
       そんな環境を尻目に、苦手の生保営業に開眼か?−と
       思ったら、初夢でした。本年もよろしくご愛読を(いなかびと) 
2002.01.01 ◎ なつかしき 友に会うのも お正月          
                           <旧懐>
2001.12.27 ◎ 友を悼み 米寿の母が 献句して
◎ ゆく年に 「来年こそ」が ある救い
◎ 紅白は ゆく年までの 顔つなぎ
◎ 除夜の音(ね)と 同時に春の 来る不思議

       竹馬の友の霊前に川柳とは、粋なことするこの米寿、と私。
       それにしても、「生きている不思議、死んでいく不思議」と歌う
       千と千尋の世界だけは大ヒット。不思議に、まためぐり来る新しい
       春に乾杯を。 御用納めして、ごめんなさい。(川柳いなかびと)
2001.12.25 ◎ キャンペーン 張って数字を 競わせて
◎ 都路に たすき駆けして 覇を競い
◎ オペラオー 花道飾れず 不振戦

        23日は高校駅伝、有馬記念が注目かと思って
        いましたが、不審船騒動に本命を奪われました。
        そのせいか、どちらも本命がはずれ。NHKの
        海上描写、まさに水を差しました。(いなかびと) 
2001.12.24    CM二句お届けします。

◎ 2日から 知らなきゃSONPO 冬の陣

         ラジオ大阪、1月2日から。聞いてね(大阪代協)

◎ LOVEな二人 神戸北野の Xマス

         LOVEな二人は、京都ポルタの抽選補助券からいただき。
         ルミナリエ会場周辺は混んでいます。北野異人館通りで、
         すてきな愛を確かめ合って下さい。 (川柳いなかびと)
2001.12.22 ◎ 「いやします」 宣言重し 虎(こ)の期待
◎ 「戦」(たたかい)に 勝って星野の この「癒」(いやし)

    人間、「華のある」ことはすばらしいですね。トラファンではない私が
    またも採用。しかし、この時期、元気のない世相を救う、「時の人」だ
    と思います。「戦」は、この一年を代表する漢字だそうですが、晦日
    には、「癒」が取って代わっているのでは?と。(川柳いなかびと) 
2001.12.20 ◎ 刑事らし 席占め足組む ローカル線
◎ 事故はただ 保険頼めと 警察官

        皮ジャンにイヤホーン、時折、耳元で情報端末のしぐさ。
        4人掛けの座席が2人しか。ローカル線の味ですね。
        交通事故は民事不介入で、腰が引けた官も。(いなかびと) 
2001.12.18 ◎ 大安に 3億の夢 京で買い
◎ 祇園の夜 忘年の舞 この宴
◎ 誓いの艶 だらりの帯が まだ来ぬと

           京都であった忘年会は、地下1回「舞の間」で。
           3句目は、地階の宴でした。(川柳いなかびと) 
2001.12.14 ◎ コウベ射す 光のシャワーが 乱反射
◎ ルミナリエ 聖夜に誘う あい(藍)と(燈)、し(紫)とう(灯)

      神戸ルミナリエ開幕。まちがっても、頭を乱反射するような強い
      光ではありません。やわらかな、愛と死をを思わせる厳粛な光です。
      藍はスカイブルー、紫は藤色ですね。街角の一つをのぞき見しての
      スケッチから。 (凝りすぎて、ごめんなさい。川柳いなかびと) 
2001.12.13 ◎ 赤星と デュエット成るか ダブルスター

         阪神球団が12日、星野氏と交渉ですね。

◎ やりくりの 妻を見捨てる 泡増税

         いよいよ発泡酒にも。(川柳いなかびと)  
2001.12.12 ◎ 長良川 三井連覇は 住友と

       三井住友海上さん、優勝おめでとう。

◎ 長良川 福士は志士か 十六人
     ワコール身につけ ちょんまげが抜く

         圧巻でしたね。19歳ワコールの福士。
         ちょんまげが、今回限りとは。(川柳いなかびと)
2001.12.10 ◎ ミツチーも サッチーも去り 夢のあと    (哀) 
◎ 甲子園 星の(野)降る夜に 野村去り    (相)
◎ 「愛子」祝う 年の瀬ならぬ 敬(とし)の宮   (愛)

        「あい」について三題。野村監督が深夜の記者会見で
        辞任。次期候補が星野さん。ファンもびっくりですね。
        皇室の喜びごとが、庶民にも愛燦燦と。(川柳いなかびと) 
2001.12.07 ◎ 兵庫超え ほけん習ひに 京田辺
 
◎ 超保険 なぜに師走の 超研修
 
       T社超保険の集中研修がスタートし
       川柳者も、いなかを出でて京都へ。
           しばらく休ませていただきます。 (川柳いなかびと)
2001.12.05 ◎ 「事故多発」と 謝絶に絶句 ドライバー
◎ 顧客流れ 損保に響く ソニーの調べ
 
         ソニー損保の自動車保険が好調のようですね。
                         (川柳いなかびと)
2001.12.04 ◎ 生保売る かって笑った 損保びと
◎ 山茶花や 落ち葉焚きにも 気がねして
 
       「さざんか さざんか 咲いた道」と、つづく童謡。
       公害がなかったあの日は、いったい何処へ行って
       しまったのでしょう。       (川柳いなかびと)
2001.12.01 ◎ 乗合に 真摯な店主ら 京(今日)集う
◎ 大塚師の 乗合理論 大づかみ
◎ 委託書の 乗合自由化 道険し

      26日、京都で大塚先生のセミナーがありました。
      大塚先生の話は的確でしたが、聞く私は大掴みに
      しかできませんでした。    (川柳いなかびと)
2001.11.27 淡路特集 第2弾

◎ 淡路島 会員勧誘(かん遊) 旨し一日
◎ 美湯露天 裸づきあい 橋(明石海峡大橋)に向かいて
◎ 岩や(岩屋)道 女性ら躍動 兵庫燃ゆ 

       Qちゃん よい天気でよかったですね。読者の皆さんにも
       ぜひ、おすすめのハイキングコースです。(川柳いなかびと)
2001.11.24 業界川柳開業いたします!
今日から、1句か2句ぐらいのペースで参加します。

◎ 憂国の 経済・政治に 大成(体制・大勢・)破たん

   憂国であってほしい。政治も経済もが、一日も早い回復をと。 

◎ 乗合止めに コンプラ流言 社員らが

   乗合申請の代理店に、関係社員がコンプライアンスという
   ことばを悪用して、牽制したとか。

◎ 超保険 あなたにピッタリ 超設計

                         (川柳いなかびと)  
いなかびと
2002.12.27更新
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